インタビュー 第1回:中央大学 相原さんの目線で見る「J-YWPの魅力」

「Japan National Young Water Professionals(Japan-YWP)」は、水業界に新しい風を吹き込む若手メンバーたちが集まる団体です。

今回は、その一員として活躍する中央大学の相原さんにインタビューを行い、参加のきっかけや活動の感想、そしてJ-YWPの魅力について語っていただきました。
相原さんの目線を通して見える、水業界への情熱やフラットな意見交換の場としてのJ-YWPの姿をお届けします。


― まずは相原さんご自身について教えてください。

相原:はい、私は現在21歳で、中央大学の理工学部に在籍しています。
J-YWPの中では特定の役職があるわけではないのですが、イベントやプロジェクトの進行をお手伝いする形で活動しています。


― J-YWPに参加するきっかけはどのようなものでしたか?

相原:参加のきっかけは、大学の教授である山村先生の紹介でした。
実は海外で働くことに興味があって先生に相談した際、「IWA(International Water Association)」を紹介していただいたんです。
「グローバルな仕事がしたいなら、J-YWPでの活動が良いステップになるよ」とアドバイスをいただきました。
その後、中央大学で行われたYWPのイベントに協力しないかと誘われたこともきっかけです。


― J-YWPに最初に参加されたとき、どのような印象を持たれましたか?

相原:参加する前は、J-YWPって少し堅苦しい団体なのかなと思っていました。
仕事のようなイメージが強かったんです。
でも実際に参加してみると、その印象は大きく変わりました。
中央大学でのイベント準備のミーティングでは、皆さんがフラットに意見を出し合っていて、学生の私でも発言しやすい雰囲気でした。
それに飲み会などのカジュアルな場も多くて、イベント以外にも仕事やプライベートの話を直接聞ける機会があるのが魅力的だと感じました。


― これまでの活動の中で、特に印象に残っていることは何ですか?

相原:昨年(2024年)の10月に行われた「お仕事セミナー」が印象に残っています。
このセミナーでは水業界の企業を集めて、それぞれの仕事内容を紹介する場を設けました。
私はその中でケータリングを担当したのですが、ムスリムの参加者がいらっしゃることが分かり、ハラル対応の料理を用意しなければならず、慣れない作業で苦労しました。
ただ、高田さんや長尾さんと話し合いながら進めたことで無事に対応できました。
また、みんなで議論して「全員が同じ料理を食べたほうが一体感が生まれるよね」という結論に至ったこともよかったです。
最終的にはハラル対応の料理を準備しつつ、他の人も楽しめる料理にして、良い折衷案ができたと思います。
このように、年齢に関係なく意見を言いやすい環境が本当にありがたいと感じています。


― J-YWPの活動を通じて、特に面白いと感じた部分はどこですか?

相原:水業界といっても、浄水や雨水、メーカー、アカデミックなどさまざまな分野の人が集まっていることですね。
それぞれの分野で直接働いている人のリアルな声を聞けるのが面白いです。
例えば、上水道のコンサル業界では、地域ごとにコンサル会社の縄張りが決まっていて、時には顧客獲得で競争が起こるなんて話も聞きました。
こうした業界の裏話は、普通の企業説明会ではなかなか聞けません。


― これからやってみたいことや目標はありますか?

相原:将来的には海外で仕事がしたいという思いが強いです。
例えば、JICA(国際協力機構)のような機関で、水に困っている国々を支援するプロジェクトに携わりたいですね。
実際にJ-YWPの代表からも「コネクションがあるから、もしかしたら機会があるかもね」と言われていて、その言葉にとても励まされています。


― 最後に、J-YWPに興味を持っている方にメッセージをお願いします。

相原:J-YWPは、堅苦しい団体だと思われるかもしれませんが、実際はとてもフラットな雰囲気で、運営委員の方も親身に接してくれます。
挑戦したいという気持ちがあれば、いろいろな機会をいただける場だと思うので、自分の成長につなげたい方はぜひ参加してほしいです。
一緒に活動できるのを楽しみにしています。


ベテランメンバー松永さんが語る、相原さんの活躍と評価

相原さんがJ-YWPに参加してくれたこと、とても嬉しく思っています。
お仕事セミナーでの裏方業務を担当してもらったのですが、大変助かりました。
コミュニケーションをしっかりとりながら、最後まで完遂してくれたことに感謝しています。
今後も学会の行事やイベントの開催といった様々な活動が続きますが、これからも積極的に取り組んでほしいですね。
イベントの企画書などもどんどん受け付けていますので、アイデアがあればぜひ提案してもらいたいです。
相原さんはJ-YWPに参加してまだ半年ほどですが、その短期間でとても強い存在感を示してくれています。
彼の積極的な姿勢から刺激をもらえることが多く、これからの活動にも大いに期待しています。

相原さんの言葉から、J-YWPが若手にとって挑戦の機会や成長の場を提供するだけでなく、水業界の幅広い分野とのつながりを生む貴重なプラットフォームであることが伝わりました。
これからも相原さんをはじめとする若手メンバーが、国内外での活躍を通じて水業界の未来を切り拓いていくことを期待しています。

あなたもぜひJ-YWPで、新たな一歩を踏み出してみませんか?

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