インタビュー 第2回:東京理科大学 松永さんが語る「フラットな環境が生む挑戦と未来」
今回は、東京理科大学薬学部で助教を務め、J-YWP運営の第一線で活躍される松永さんにインタビューしました。
中央大学や北海道大学でのバックグラウンドを持ちながら、2018年に運営委員へのお誘いを受け、2020年度から本格的に活動を開始された松永さん。
その豊富な経験と、会員時代から運営で感じた魅力・面白さ、そして今後の挑戦への思いをたっぷりと語っていただきました。
今回の対話を通じて、J-YWPの環境の良さや未来への展望が垣間見えます。
― 松永さんがJ-YWPに参加されたきっかけを教えてください。
松永:私は中央大学理工学部、また北海道大学大学院工学院に在籍しておりました。
通常会員である山村先生からのご紹介もあり、定期的に学会に参加する中で運営側の話題に触れる機会がありました。
2018年に運営委員のお誘いをいただいたとき、「ぜひやってみたい」と返事し、任期切換えのタイミングで2020年度から本格的に運営に参加することになりました。
― 会員時代と運営に入られてからの印象の違いはありましたか?
松永:会員時代は、水業界の裏側や内部事情をユーモア交じりに聞ける場面もあり、とても面白かったです。
そして運営に入ってからは、相原さんと同様にフラットな環境が整っていて、自分の意見も通りやすく、円滑なコミュニケーションが印象的でした。
正直なところ、会員時代と運営との間に大きなギャップは感じませんでした。
― J-YWPの運営活動の中で、特に印象に残った出来事について教えてください。
松永:2020年のコロナ禍は大変な時期でしたね。
対面イベントがほとんどできなくなった中で、どうやって活動を続けるか模索する日々が続きました。
当時の代表と一緒に、オンライン会議を活用し、セミナーのオンライン拡充を試みたことは、これまでにない挑戦であり、刺激的な経験でした。
例えば、2020年9月に開催した「下水から何がわかるのか」というウェビナーでは、米国で活躍されるBiobot Analyticsの遠藤さんや、東大の北島先生、北大の佐藤教授といった著名な方々との連携が実現し、学術分野との繋がりも深めることができました。
― J-YWPの運営で、一番面白いと思う点は何ですか?
松永:産学官の壁が一切なく、非常にフラットなコミュニケーションが取れるところですね。
私は環境工学から応用化学に携わる中で、水業界だけでなく、外部の様々な視点を持つ方々の話も聞けることが面白いと感じています。
分野の垣根を越えて、さまざまな知見が交差する環境はとても刺激的です。
― これから挑戦してみたいことや目標についてお聞かせください。
松永:水業界以外の人とも積極的に交流し、「環境についてどう考えているか」を幅広い視点から聞いてみたいです。
環境系と化学系の人材が融合すれば、新たな化学反応――つまり、新たなアイデアや発見――が生まれるのではないかと期待しています。
製薬や経済学との連携にも興味がありますし、今後は多様な分野の知見を融合させた取り組みを進めていきたいです。
― 最後に、J-YWPに興味を持っている方へ一言お願いします。
松永:J-YWPは間口がとても広いので、「新人だから」「知らないから」と臆する必要は全くありません。
フラットな環境で、誰でも意見が通りやすい場です。
企画の提案も積極的に受け付けていますし、失敗を恐れずどんどん挑戦していただきたいです。
一緒に活動しながら新しい発見や成長を経験していける仲間を心から歓迎しています!